Wada Y, Mizuno M, Tamura M.

Enamel matrix derivative neutralized the effect of lipopolysaccharide on osteoprotegerin and receptor activator of nuclear factor kappa B ligand expression of osteoblasts.

Arch Oral Biol. 2009; 54;306-312.

前回のJournal of Periodontologyの論文を書いたり,査読したりしている間にちょっと実験しようということで、かなり軽いノリで?行った実験です。

エムドゲイン(EMD)が成長因子であれば、EMDが歯周組織の再生を行うときにおこるさまざまな現象が、それによって説明できることになります。そのうちの一つが歯槽骨の再生です。骨ができることが促進されるのであれば、骨を維持することにもEMDは有利に働いているかもしれません。その際に,簡単に言うとRANKL(Receptor Activator of Nuclear factor Kappa B Ligand)は破骨細胞を活性化し骨吸収を促進し、OPG(Osteoprotegerin)はこれに拮抗します。(もちろん実際はそんなに簡単に一言で説明できるものではありません!!BlogRANKLOPG.jpg

この実験は単にRANKLとOPGのELISAを買って測り、PCRをしましたというだけの実験です。私は時間がありませんので、カタログを見て測れるものを選んで実験したといったほうがいいかもしれません!。しかも最後は、今一つのデータをOPG/RANKL比をとることで強引に結論を導いてしまいました・・・。しかし当時、EMDとRANKL・OPGに注目した論文はすくなかったので、意外にもArchives of Oral Biologyというイギリスの結構いい雑誌にアクセプトされました。

今振り返るとお手軽な実験ですが、考え方は間違っていなかったと思います。明らかにEMDはRANKLの発現には影響を与えていると思います。できれば共培養を用いた実験などで、さらに進んだ実験ができると面白かったのですがそこまでの余力はありませんでした・・・・。やはりインプラントをからめた実験に進みたかったのです。

和田義行・和田歯科クリニック・札幌市南区藤野(日本口腔インプラント学会・専門医・指導医)